遺産分割協議がまとまらない場合はどうすればいい?
話し合いが長引きそうな場合は、先に必要な手続きを済ませておきましょう。
遺産分割協議は、相続人全員で「誰がどの遺産を相続するか」を決めるための話し合いです。基本的には、民法で定められた法定相続分を参考にしながら、全員の合意で分割方法を決めることができます。
しかし、意見がまとまらず時間がかかるケースも少なくありません。その場合でも、すべての手続きを止める必要はありません。銀行口座の凍結や年金の受給停止、クレジットカードの解約など、協議が不要な手続きから順に対応していくことが大切です。
話し合いで合意が難しい場合は、無理に進めず、弁護士など専門家の力を借りて調整することも検討しましょう。
どうしてもまとまらない場合は、家庭裁判所に「遺産分割調停」を申し立てることで、第三者の仲介を受けながら進めることができます。
まずは着手できることから進め、協議は法定相続分をベースにしながら、丁寧に進めていきましょう。